ジュヴレ・シャンベルタンの北端に位置する1級畑「レ・シャンポー」!2006年、24歳の若さでこの名高いドメーヌの運営を任されることとなった、故ドゥニ・モルテの長男アルノー・モルテ。彼は、メオ・カミュゼとドメーヌ・ルフレーヴで研修。ルフレーヴで研修したのは自身もわずかながら白ワインを手がけ、ビオディナミにも興味があったため。結果、ビオディナミの難しさを理解したという。今日、11.2haの畑はきわめてビオロジックに近く、化学肥料、殺虫剤、除草剤には頼らない栽培がとられている。アルノーの時代になり、ワインは力強さと同時にフィネスやエレガンスを備えたものとなり、口当たりはまろやかに、喉越しはスムーズに変化しているのは確か。また、アルノーはマルサネやフィサンなどコート・ド・ニュイ北部のアペラシオンに関心を寄せ、この地域の畑を増やしており、それらのワインの品質がすこぶる高い。ジュヴレ・シャンベルタンに比べてその6割程度の価格で入手可能なマルサネやフィサンは、じつにお値打ちなワインである。「ジュヴレ・シャンベルタン 1er レ・シャンポー」は、ジュヴレ・シャンベルタンの北端に位置する1級畑。北の丘なので1級だが、クロ・サン・ジャックやカズティエと同様、特級に匹敵するとされる。この畑は馬で耕作。色調からして深みがあり、香りはブラックベリーやダークチェリーなど黒い果実が主体。味わいの凝縮感も高く、緻密なタンニンがストラクチャーを構成する。スパイシーな余韻が止めどなく続く。■2022年ヴィンテージ情報■ 残念ながらアルノー・モルテは、ジュヴレ・シャンベルタンの一部で雹に見舞われ収量を減らしたが(デュロシェと同様)、それでも彼は品質に大変満足している。彼は9月1日から45人のチームで収穫を行い、ワインの抽出を減らすことが重要だと考え、ポンプオーバーを増やし、パンチダウンを減らした。2021年に垂直圧搾機をテストした後、2022年には全シリーズに垂直圧搾機を使用し、最大で10%の量を失うかもしれないが、よりデリケートな果汁と硬いタンニンを避け、品質が向上することに価値があると感じている。アルコール度数は穏やかな13〜13.2%で、彼はキュヴェのpHに応じて全房の使用を減らしている。彼は、全房からペディセル(主梗)を取り除く生産者の一人で、手作業による大変な作業である。そのワインは、洗練され、アロマティックで表現力に富み、驚くほど繊細なタンニンと非の打ち所のない持続性を持つ。■テクニカル情報■ 醸造・栽培、使用酵母:自生酵母、熟成(樽【新樽率】/タンク):オーク樽、熟成期間:18ヶ月、所有面積:45a、土壌:石灰 小石、ぶどう品種(セパージュ):Pinot Noir 100%、ぶどうの仕立て:ギュイヨ・サンプル、平均樹齢:70年、平均年間生産量(本数):2100本、収穫方法:手摘みDOMAINE DENIS MORTET Gevrey Chambertin 1er Cru Les Champeaux ドメーヌ・ドニ・モルテ ジュヴレ・シャンベルタン 1er レ・シャンポー 生産地:フランス ブルゴーニュ コート・ド・ニュイ ジュヴレ・シャンベルタン 原産地呼称:AOC. GEVREY CHAMBERTIN ぶどう品種:ピノ・ノワール 100% アルコール度数:13.0% 味わい:赤ワイン 辛口 ミディアムボディワインアドヴォケイト:(92-94) ポイント The Wine Advocate RP (92-94) Reviewed by: William Kelley Release Price: NA Drink Date: N/A The 2022 Gevrey-Chambertin 1er Cru Les Champeaux is especially suave and charming this year, wafting from the glass with aromas of plums, cherries, rose petals, orange zest and spices. Medium to full-bodied, ample and perfumed, with supple tannins and a seamless, harmonious profile, it concludes with a long, saline finish.This is another strong vintage for Domaine Denis Mortet, where Arnaud Mortet presides over an impressive palette of some of the Cote de Nuits's greatest appellations. Soils are cultivated mechanically, canopies are hedged high and late (at 1.50 meters, more or less the limit of an over-row tractor) and deleafing is thoughtful rather than systematic. In the winery, Mortet increasingly emphasizes manually processed grapes, with the rachis of each cluster cut out by hand, leaving berries on their pedicels intact. In the cellar, Francois Freres is ceding ground to Cavin-but without any concomitant shift in style in the direction of the overtly meretricious. The result? Wines that are supple and perfumed, with plenty of depth and flesh at the core, without any structural asperity. They can be drunk young-as no doubt they are drunk by many consumers today-but will age with grace too. In short, Mortet is at the top of his game today and settled into his contemporary style, and everything reviewed here comes recommended. Published: Jan 19, 2024vinous:(92-94) ポイント (92-94) Drinking Window 2027 - 2045 From: Now, For My Latest Trick: Burgundy 2022 (Jan 2024) The 2022 Gevrey-Chambertin Les Champeaux 1er Cru comes from 70- to 80-year-old vines farmed by horse and includes one-third whole bunches with the main stem removed. The bouquet is well-defined with perfumed red berry fruit, marmalade, and damp earth coming through with time in the glass. The palate is elegant and harmonious, an understated Gevrey with shimmering red fruit and plenty of mineralite on the finish. This is linear and strict yet draws you in with each sip. Superb.- By Neal Martin on November 2023 Denis MORTET / ドニ・モルテ 父の遺志を継承しつつ さらにエレガンスを求める 2006年に暦が切り替わって間もなく、ドゥニ・モルテは自らの命を絶った。完璧主義者といわれる彼の心中に、どのような葛藤があったのか。われわれは知る由もない。その遺志を継ぐのは長男のアルノー。24歳の若さでこの名高いドメーヌの運営を任されることとなった。 専門学校を中退し、メオ・カミュゼとドメーヌ・ルフレーヴで研修。13歳の頃からすでに父の手伝いをさせられていたそうだが、2000年以降、フルタイムで働いている。 ドメーヌ・ルフレーヴで研修したのは自身もわずかながら白ワインを手がけ、ビオディナミにも興味があったため。ルフレーヴで働いた結果、ビオディナミの難しさを理解したという。今日、11.2haの畑はきわめてビオロジックに近く、化学肥料、殺虫剤、除草剤には頼らない栽培がとられている。 ドゥニ時代のドメーヌのワインは、いかにもジュヴレ・シャンベルタンらしい、強い抽出と凝縮感をもつワインであった。しかし、息子のアルノーは、抽出が強過ぎるのではないかと父の造るワインに疑問を抱き、2000年にそれを訴えて以降、ピジャージュの頻度を減らすようになったという。醸造法は、原則として完全除梗(2009年のような暑い年は半分くらい全房を含める)のうえ、低温マセレーション。発酵容器はコンクリートタンクを使う。1日1回のルモンタージュと2、3回のピジャージュ。新樽率も父の時代と変わり、以前はほぼ100%新樽熟成だったが、現在は村名ジュヴレ・シャンベルタンで60〜70%まで下げている。熟成期間は18ヶ月。 かつて5つの区画名入りジュヴレ・シャンベルタンを造っていたドゥニ・モルテだが、その後、それらをひとつにまとめた「ジュヴレ・シャンベルタン・メ・サンク・テロワール」に集約。それを今度は以下の3つのキュヴェに整理した。 アン・マトロとオー・ヴェレを中心とするノーマルの村名ジュヴレ・シャンベルタン。コンブ・デュ・デゥシュとアン・ドゥレを中心に樹齢70〜80年の古木を用いて造られる「ジュヴレ・シャンベルタン・ヴィエイユ・ヴィーニュ」。それに1級シャンポーに隣接した、小石の多い樹齢70年の区画、アン・シャンのみから造られる、唯一の区画名付き村名「ジュヴレ・シャンベルタン・アン・シャン」だ。 アルノーの時代になり、ワインは力強さと同時にフィネスやエレガンスを備えたものとなり、口当たりはまろやかに、喉越しはスムーズに変化しているのは確か。また、アルノーはマルサネやフィサンなどコート・ド・ニュイ北部のアペラシオンに関心を寄せ、この地域の畑を増やしており、それらのワインの品質がすこぶる高い。ジュヴレ・シャンベルタンに比べてその6割程度の価格で入手可能なマルサネやフィサンは、じつにお値打ちなワインである。 ドゥニの訃報が世界中を騒がせた直後はドメーヌの未来を悲観する声も聞かれたが、それはまったくの杞憂。アルノーのワインはすでに父ドゥニのレベルを超えている。